新成人にとってのクルマについて

最近、ママのパート先に去年入社した新人社員が、中古のRX-8を購入して通勤に乗ってきたそうです。中古とはいえ、シザーシート仕様で、ホイールやマフラーは社外品に交換しているそうで、頭金＋ローンで全て自腹購入だそうです。新人にしてはかなり高額だったでしょう。若者のクルマ離れが叫ばれる中、久しぶりに「漢」の話を聞いた気がしました。うらやましい限りです。

ところで、1/29のソニー損保のトピックスに「新成人のカーライフ意識調査」が公開されました。

中でも気になったのは、やはり若年層のクルマ離れに関してですが、この調査結果では、

「居住地別にみると、「地方」に住む人のほうが車を購入したいと考えているようで、特に男性は、「都市部」に住む人は購入予定6割強（61.7%）となっているのに対し、「地方」に住む人は購入予定8割強（82.1%）という大きな地域差が見られました。 一方、車を購入しないと回答した人の割合は「都市部」（20.3%）が「地方」（10.1%）に比べて高くなっていました。 これらのことから、新成人においては、いわゆる「若年層の車離れ」は地方ではそれほど見られず、都市部に限ったものかもしれません。」

とある一方で、

「全回答者1,000名に、あなたにとっての車（バイクを除く）はどのような価値があるか、一番近いものを1つだけ聞いたところ、6割が「単なる移動手段としての道具」と回答しました。」

とのことで、地方では若者のクルマニーズはあるが、あくまで移動手段が必要だからとも取れる内容です。スポーツカーが売れないわけです。

また、クルマを購入する費用を「親に出してもらう/もらった」が４割いて、すでにクルマがある人の4人に1人は「親に全額出してもらった」との結果もあるようで、必ずしも自ら意欲的に購入しているわけではなさそうです。

加えて、新成人が欲しい車種についての調査もありましたが、BMWやトヨタ/レクサスなどが男性の、日産の小型車が女性の支持を集めているようですが、ホンダやマツダ、スバルといった比較的スポーツ志向の強いメーカーの車種がないのはちょっと寂しいような気がします。

冒頭のママのパート先の「漢」のような若者は、これから減ることはあっても、増えるとは残念ながら思えません。これからのクルマは、これまでとは違った何か別な魅力を訴えかけることが必要なのかもしれません。

CR-Zなどのハイブリッド・スポーツがその一つの訴えであることは、間違いなさそうです。

参考URL
ソニー損保、「新成人のカーライフ意識調査」2009年度リサーチレポート

タグ：自動車 カーライフ