「カーオーディオパーフェクトセオリーブック2」でDEH-P640をいじってみた [こだわりの一品:インサイト編]
先日、近所の書店のクルマ雑誌コーナーに、「カーオーディオパーフェクトセオリーブック2」というのが置いてあったので、早速買ってみました。カーオーディオのサウンド調整についてのノウハウ本と、付録の調整用CDのセットです。これを使って、うちのインサイトのヘッドユニットとして活躍中のカロッツェリア DEH-P640をいじってみました。ちなみにスピーカーはフロント:AODEA ASS-2717C + 制振インナーバッフル2348、リア:純正です。
Q.購入の動機は?
いままでは、とりあえずS.Rtrvを入れて、なんとなくプリセットされているイコライザーカーブをそのまま設定してみたり、バスブースターやラウドネスを効かせてみたりといったことをやっていたのですが、家のオーディオで聴くのと比べるとやはりバランスがよくありません。家と違って、ドアやダッシュボード等のビビリの問題、スピーカー距離のアンバランスの問題、音の反射や吸収の問題など様々あるので無理もありません。なんらかの改善が必要と思っていましたが、手持ちの音楽CD等を聴きながら調整すると、どうしてもその曲しか最適化されないわけで、そうではなくて、曲云々の前に再生機器としてのサウンド調整のためのリファレンスになるものがほしい思っているところでした。
Q.本の適用範囲と難易度は?
特にDEH-P01やDEH-P940を例に語られている部分はありますが、純正ヘッドユニットから上級ユニットまで幅広くカバーしており、大抵の再生環境で役に立つ内容が書かれています。ツイーターやパワーアンプ、ウーハーがある場合の調整ノウハウもあります。音のレベルや周波数に関して理解があれば問題なく読み通すことができる内容になっていて、決して難しい本ではないと思います。
Q.実際に行ったチェックは?
付録の調整用CDにて以下の項目をチェックしました。ヘッドユニットのラウドネス等の機能は全てOFF、イコライザーはフラットにしてから行います。ちなみにうちのリアスピーカーは純正が付いていますが、ヘッドユニットの設定はS/W(カットオフ周波数:63Hz、レベル:0)にして使っています。
・接続確認チェック
ヘッドユニットやスピーカー類が正しく接続されているかのチェックです。正相/逆相の確認ができます。
・ビビリチェック低周波のスイープ信号を鳴らし、ビビリがどこにあるかが確認できます。周波数範囲もある程度わかります。ビビる箇所をデッドニング(制振)するか、後でイコライザーで調整することになります。100~200Hzあたりでビビるのを確認しました。
・サブウーハーの前方定位チェック
ティンパニの演奏が前方から聞こえて来る様に、フロントスピーカーとサブウーハーを音のつながりを確認できます。タイムディレイ機能を使うといいようですが、DEH-P640にはその機能がありません。あまり違和感を感じませんでしたので、今回はよしとしました。
・音場の広がりや奥行き感のチェック
サックス奏者が演奏している位置を確認できればOKです。SFEでRight(運転席側)に設定し、Faderで左を強める(Leftへ5ぐらい)ことで、結構自然になりました。1人で乗るときはこれでいいのですが、2人以上で乗車するときは、変更してあげましょう。
・タイムディレイ調整
上記のチェックで設定したSFEとFaderの設定で、コルネットのモノラル演奏とセブンドラムスを確認し、あまり違和感は感じられませんでしたので、今回はよしとしました。
・イコライザー調整
調整用CDには20Hzから20KHzまで31種類のスポット信号が収められており、これを聞きながら各周波数で音がフラットになるようにCustom2のイコライザーのバンドの低い側から調整します。DEH-P640は7バンドなので細かい調整ができませんが、変に音量レベルが大きい周波数や小さい周波数があれば、それに近いもしくはオクターブ下のバンドのレベルを調整してみることで改善しました。特には125Hzと250Hzで変にレベルが大きかったので、125Hzを大きく下げました。なお、本機のイコライザーは左右独立ではないので、逆相ズレかなと思う周波数は無視ということで。
最終的な調整結果(写真)は以下のとおりです。
50Hz ---- +1
125Hz ---- -5
315Hz ---- +2
800Hz ---- -1
2KHz ---- +1
5KHz ---- +1
12.5KHz ---- +2
・スイープトーンで最終チェック
20Hz~20KHzのスイープトーンで、イコライザー調整結果にてビビらないことを確認できます。
Q.調整してみてどうだったか?
この本とCDは私にとっては「まさしくこういうものが欲しかった!」というものでした。
特にイコライザーに関しては、今回の調整したCustom2とFlatを、クラシック、ジャズ、ユーロビート、ポップスなどを聴いて比べてみましたが、こもった音で特に低音に打ち消されていた感のある中高音がクリアになりました。低音もメリハリがついていてティンパニやドラム、ベースの音がハッキリするようになりました。ボーカルも明瞭になったと思います。結構ウレシイです。全体的に家のオーディオで聴く良環境に近づいたように思います。
調整用CDは、DIYでシステムを組まれる方には大変役に立つ内容だと思います。また、現状の音に不満のある方は、デッドニングやシステムアップの前に、まずは今あるシステムで本書の調整を試されてみてはいかがでしょうか?
関連記事
パイオニア カロッツェリア 1DIN CD/USB/チューナー DEH-P640
エーモン AODEA 17センチコアキシャル2WAYスピーカー ASS-2717C + 制振インナーバッフルボード 2348
関連URL
カーオーディオ パーフェクト セオリーブック 2 サウンド チューニング Master
Q.購入の動機は?
いままでは、とりあえずS.Rtrvを入れて、なんとなくプリセットされているイコライザーカーブをそのまま設定してみたり、バスブースターやラウドネスを効かせてみたりといったことをやっていたのですが、家のオーディオで聴くのと比べるとやはりバランスがよくありません。家と違って、ドアやダッシュボード等のビビリの問題、スピーカー距離のアンバランスの問題、音の反射や吸収の問題など様々あるので無理もありません。なんらかの改善が必要と思っていましたが、手持ちの音楽CD等を聴きながら調整すると、どうしてもその曲しか最適化されないわけで、そうではなくて、曲云々の前に再生機器としてのサウンド調整のためのリファレンスになるものがほしい思っているところでした。
Q.本の適用範囲と難易度は?
特にDEH-P01やDEH-P940を例に語られている部分はありますが、純正ヘッドユニットから上級ユニットまで幅広くカバーしており、大抵の再生環境で役に立つ内容が書かれています。ツイーターやパワーアンプ、ウーハーがある場合の調整ノウハウもあります。音のレベルや周波数に関して理解があれば問題なく読み通すことができる内容になっていて、決して難しい本ではないと思います。
Q.実際に行ったチェックは?
付録の調整用CDにて以下の項目をチェックしました。ヘッドユニットのラウドネス等の機能は全てOFF、イコライザーはフラットにしてから行います。ちなみにうちのリアスピーカーは純正が付いていますが、ヘッドユニットの設定はS/W(カットオフ周波数:63Hz、レベル:0)にして使っています。
・接続確認チェック
ヘッドユニットやスピーカー類が正しく接続されているかのチェックです。正相/逆相の確認ができます。
・ビビリチェック低周波のスイープ信号を鳴らし、ビビリがどこにあるかが確認できます。周波数範囲もある程度わかります。ビビる箇所をデッドニング(制振)するか、後でイコライザーで調整することになります。100~200Hzあたりでビビるのを確認しました。
・サブウーハーの前方定位チェック
ティンパニの演奏が前方から聞こえて来る様に、フロントスピーカーとサブウーハーを音のつながりを確認できます。タイムディレイ機能を使うといいようですが、DEH-P640にはその機能がありません。あまり違和感を感じませんでしたので、今回はよしとしました。
・音場の広がりや奥行き感のチェック
サックス奏者が演奏している位置を確認できればOKです。SFEでRight(運転席側)に設定し、Faderで左を強める(Leftへ5ぐらい)ことで、結構自然になりました。1人で乗るときはこれでいいのですが、2人以上で乗車するときは、変更してあげましょう。
・タイムディレイ調整
上記のチェックで設定したSFEとFaderの設定で、コルネットのモノラル演奏とセブンドラムスを確認し、あまり違和感は感じられませんでしたので、今回はよしとしました。
・イコライザー調整
調整用CDには20Hzから20KHzまで31種類のスポット信号が収められており、これを聞きながら各周波数で音がフラットになるようにCustom2のイコライザーのバンドの低い側から調整します。DEH-P640は7バンドなので細かい調整ができませんが、変に音量レベルが大きい周波数や小さい周波数があれば、それに近いもしくはオクターブ下のバンドのレベルを調整してみることで改善しました。特には125Hzと250Hzで変にレベルが大きかったので、125Hzを大きく下げました。なお、本機のイコライザーは左右独立ではないので、逆相ズレかなと思う周波数は無視ということで。
最終的な調整結果(写真)は以下のとおりです。
50Hz ---- +1
125Hz ---- -5
315Hz ---- +2
800Hz ---- -1
2KHz ---- +1
5KHz ---- +1
12.5KHz ---- +2
・スイープトーンで最終チェック
20Hz~20KHzのスイープトーンで、イコライザー調整結果にてビビらないことを確認できます。
Q.調整してみてどうだったか?
この本とCDは私にとっては「まさしくこういうものが欲しかった!」というものでした。
特にイコライザーに関しては、今回の調整したCustom2とFlatを、クラシック、ジャズ、ユーロビート、ポップスなどを聴いて比べてみましたが、こもった音で特に低音に打ち消されていた感のある中高音がクリアになりました。低音もメリハリがついていてティンパニやドラム、ベースの音がハッキリするようになりました。ボーカルも明瞭になったと思います。結構ウレシイです。全体的に家のオーディオで聴く良環境に近づいたように思います。
調整用CDは、DIYでシステムを組まれる方には大変役に立つ内容だと思います。また、現状の音に不満のある方は、デッドニングやシステムアップの前に、まずは今あるシステムで本書の調整を試されてみてはいかがでしょうか?
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カーオーディオ パーフェクト セオリーブック 2 サウンド チューニング Master
レビュー件数:0 レビュー平均:0.0
サウンドチューニングmaster Geibun mooks 著者:石田功出版社:芸文社サイズ:ムックその他ページ数:98p発行年月:2009年10月この著者の新着メールを登録するこの商品の関連ジャンルです。 ・本> 科学・医学・技術> 工学> 電気工学 (詳細ページ)
by RWS-Tool
はじめまして。フィットでDEH-P640を使っているHabingoともうします。
DEH-P640で検索して、ここにたどりつきました。僕もホンダのフィットで、スピーカー交換などもして、音楽を楽しんでいます。こういう本とCDがあることは知りませんでした。これからも役に立つこだわりグッズ紹介を楽しみにしています^^
ちなみに、もしよろしければ、うちのブログからリンクを貼らせてもらいたいと思うのですが、ご検討いただけるとうれしく思います。
by habingo (2009-11-25 11:33)
はじめまして、habingoさん。
ご訪問いただき、ありがとうございます!
リンクを張っていただけることについては問題ありません。大歓迎です。
こちらにもhabingoさんのブログをリンクさせてください。
ところで、たまに価格.comを見ているのですが、
2009/2発売のDEH-P640ですが、人気が衰えませんね。
それだけ多くの人にとってベストなカーオーディオなんでしょうね。
今後とも「ある日のケンタパパ」をよろしくお願い致します。
by ケンタパパ (2009-11-26 08:57)
はい^^リンク大歓迎です。こちらこそよろしくお願いします^^
http://habingofit.jugem.jp/
by habingo (2009-11-26 19:16)