DENON ネットワークプレーヤー DNP-730RE [こだわりの一品:オーディオ・ビジュアル編]
実は4か月前くらいに購入したのですが、そろそろ慣らしもできたかと思いましたので、購入経緯の紹介とレビューをしたいと思います。
これで、先日コレクションラックを置いたロフトに、ニアフィールドリスニング環境を作りました。幅が標準的なデッキサイズなので下段において、その上に小型のアンプKenwood R-SE7と、ASUS EeePC 901-Xを置いてみました。NASはnasneを使っています。ちなみにDSDはまだ試していませんが、nasneがDSDに対応していないので、NASを交換するか、またはUSBメモリにファイルを入れて本機のフロントUSB端子に接続して聴くことになるかと思います。
USB DAC vs ネットワークプレーヤー
どちらにするか悩みましたが、NASがすでにあり、EeePCのファンの音が気になったので、再生中はPCを使わなくて済むネットワークプレーヤーにした次第です。PC起動が不要なので、聴きたいときにすぐに再生できるのがいいです。ちなみにEeePCはCDリッピングや音源ダウンロードにしか使っていませんので、NAS同様、必ずしもは一緒に置く必要はなかったりします。
ネットワーク機能付アンプ/コンポ vs ネットワークプレーヤー
私は手持ちのアンプ(18年程前のものですがA級動作がお気に入り。高域は40kHzまで対応。)を活用したかったので、ネットワークプレーヤーを選びましたが、ネットワーク機能付のアンプやコンポも人気なようです。しかし、楽曲フォーマットはまだ成熟した感じがなく、将来的にまだまだ増えたり変わったりしそうなので、アンプを持っていない人でもネットワークプレーヤーとアンプは別々に用意し、以後はネットワークプレーヤーだけを買い替えていくほうがいいように思います。
マランツ NA6005 vs デノン DNP-730RE
この2台でどちらにするかで悩みました。NA6005にはBluetoothとFM/AMチューナー、ヘッドホン端子が加えて付いていますが、私は必要性と価格を考えて、最終的にDNP-730REをチョイスしました。
ネットワークプレーヤーのキモとなる要素と評価
【繋がりやすさ】
DNP-730REは、有線LANに加えて無線LANでも繋がるようになっています。我が家は宅内LANを備えているので有線LANだけでもよかったのですが、本機の設置場所を自由に考えたいときは無線LANにも対応しているのは有難いです。Wi-Fiルーター AirStation WZR-300HPに接続して使ってみましたが、有線LANで接続したときと遜色なかったです。
【ギャップレス再生対応】
「これがあるとないとでは、大違い」だと個人的には思っています。DNP-730REはこれをしっかり対応しています※。クラシックやライブ収録の曲の中は、ファイルの変わり目で音が連続して収録されている(ギャップレス)場合があり、これをそのまま再生するのがギャップレス再生というようです。ネットワークプレーヤーの中には、これに対応しておらず、ファイルの変わり目で音が切れてしまい、僅かですが無音の期間が生じるものがあります。これは聴いている時に非常に「興ざめ」します。
※ファイル形式に依ります。MP3ではそもそもギャップレス再生できません。
【操作性】
DNP-730REには専用リモコンがついていますが、多くの楽曲から探して選択するにはスマホなどのモバイル端末に入れた専用アプリを使うのが現実的です。そこで、その操作性がネットワークプレーヤーの評価に大きく影響します。アプリがうまく動くかは、ユーザーが使っている端末やWi-Fi環境によるところもあるので、ネットワークプレーヤーの評価は、良い・悪いが極端になりがちです。
幸い、私のスマホ(LG L-05D:Android 4.1.2)でもDenon Hi-Fi Remote Appを特に問題なく使えていて快適です。当初は多少操作に戸惑りましたが、だいぶ使い慣れました。一方、専用リモコンは使い道がないわけではなく、例えばお気に入りに登録したインターネットラジオ局や音楽ファイルなどを手早く聴きたい場合などに適しています。
【音質】
これが一番気になるところであるかと思いますが、価格の割に素晴らしい音を出すというのが印象です。
調べてみると、D/Aコンバーター「PCM1795」を使ったプレーヤーは少なくないようですが、このDNP-730REのアナログ出力回路は、先代のDNP-720SEから全面的な刷新を行い、SACDプレーヤーDCD-1500REと同様の回路構成や高品位パーツを採用していたり、ジッターによる音質への影響を最小化する機能を盛り込むなど、贅沢な対策が取られているとのことです。
エンリコ・オノフリの「バロック・ヴァイオリンの奥義」(FLAC 96.0kHz/24bit)をダウンロード購入し、じっくり聴いてみましたが、演奏のキレというべきか、ハッとさせられる表現が臨場感たっぷりにクリアに伝わってくる、そんな感じがしました。
オーディオは、奏者+楽曲+楽器・演奏環境+レコーディング・サウンドエンジニアリング+再生機の合作であり、その再生機(プレーヤー+アンプ+スピーカー+再生環境)の中の一つのDNP-730REのみを正当に評価するのは、比較するプレーヤーがない限り難しいわけですが、それでも本機は楽曲ファイルの忠実な再生を目指し、価格以上の仕事を立派に成し遂げているように感じました。
ハイレゾについて
まず、私の耳がハイレゾに対応しているかが心配(笑)でしたので、それを確認しました。
再生ソフトとサンプル曲を無料ダウンロードして、EeePC(標準で付いてるRealtek High Definition AudioでOK)で再生し、ビットレートの変更はこちらのページを参照して行いました。音はEeePCの音声端子から直接、または上記のアンプを介してヘッドホン(以前イヤパッドを交換したオーテク ATH-A7X)で聴いてCDレベルとハイレゾとで聴き比べてみました。
すると、なんとなく違いやハイレゾの良さが判ったので、これからはハイレゾを買ってもいいかな?と思っています。しかし、手持ちの機器やCD等を積極的に買い替えるまでの必要性は感じられませんでした。
ところで、CDやレコードと違い、楽曲のダウンロード購入だと、私はジャケットが手許に無くてちょっと寂しいので、やっぱりCDのほうが欲しいかも?と思う世代だったりします。
参考記事
コレクションラック CLR-D-900 & Makita 10.8V ドライバドリル DF030D
オーディオテクニカ ヘッドホンATH-A7Xのイヤパッドを交換
参考URL
(DENON公式)ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE
ASCII.jp:再生環境はタダ!? 高音質なハイレゾ音源をとりあえず鳴らす! (2/6)
楽天での「DNP-730RE」の検索結果はこちら!
楽天での「エンリコ オノフリ」の検索結果はこちら!
これで、先日コレクションラックを置いたロフトに、ニアフィールドリスニング環境を作りました。幅が標準的なデッキサイズなので下段において、その上に小型のアンプKenwood R-SE7と、ASUS EeePC 901-Xを置いてみました。NASはnasneを使っています。ちなみにDSDはまだ試していませんが、nasneがDSDに対応していないので、NASを交換するか、またはUSBメモリにファイルを入れて本機のフロントUSB端子に接続して聴くことになるかと思います。
USB DAC vs ネットワークプレーヤー
どちらにするか悩みましたが、NASがすでにあり、EeePCのファンの音が気になったので、再生中はPCを使わなくて済むネットワークプレーヤーにした次第です。PC起動が不要なので、聴きたいときにすぐに再生できるのがいいです。ちなみにEeePCはCDリッピングや音源ダウンロードにしか使っていませんので、NAS同様、必ずしもは一緒に置く必要はなかったりします。
ネットワーク機能付アンプ/コンポ vs ネットワークプレーヤー
私は手持ちのアンプ(18年程前のものですがA級動作がお気に入り。高域は40kHzまで対応。)を活用したかったので、ネットワークプレーヤーを選びましたが、ネットワーク機能付のアンプやコンポも人気なようです。しかし、楽曲フォーマットはまだ成熟した感じがなく、将来的にまだまだ増えたり変わったりしそうなので、アンプを持っていない人でもネットワークプレーヤーとアンプは別々に用意し、以後はネットワークプレーヤーだけを買い替えていくほうがいいように思います。
マランツ NA6005 vs デノン DNP-730RE
この2台でどちらにするかで悩みました。NA6005にはBluetoothとFM/AMチューナー、ヘッドホン端子が加えて付いていますが、私は必要性と価格を考えて、最終的にDNP-730REをチョイスしました。
ネットワークプレーヤーのキモとなる要素と評価
【繋がりやすさ】
DNP-730REは、有線LANに加えて無線LANでも繋がるようになっています。我が家は宅内LANを備えているので有線LANだけでもよかったのですが、本機の設置場所を自由に考えたいときは無線LANにも対応しているのは有難いです。Wi-Fiルーター AirStation WZR-300HPに接続して使ってみましたが、有線LANで接続したときと遜色なかったです。
【ギャップレス再生対応】
「これがあるとないとでは、大違い」だと個人的には思っています。DNP-730REはこれをしっかり対応しています※。クラシックやライブ収録の曲の中は、ファイルの変わり目で音が連続して収録されている(ギャップレス)場合があり、これをそのまま再生するのがギャップレス再生というようです。ネットワークプレーヤーの中には、これに対応しておらず、ファイルの変わり目で音が切れてしまい、僅かですが無音の期間が生じるものがあります。これは聴いている時に非常に「興ざめ」します。
※ファイル形式に依ります。MP3ではそもそもギャップレス再生できません。
【操作性】
DNP-730REには専用リモコンがついていますが、多くの楽曲から探して選択するにはスマホなどのモバイル端末に入れた専用アプリを使うのが現実的です。そこで、その操作性がネットワークプレーヤーの評価に大きく影響します。アプリがうまく動くかは、ユーザーが使っている端末やWi-Fi環境によるところもあるので、ネットワークプレーヤーの評価は、良い・悪いが極端になりがちです。
幸い、私のスマホ(LG L-05D:Android 4.1.2)でもDenon Hi-Fi Remote Appを特に問題なく使えていて快適です。当初は多少操作に戸惑りましたが、だいぶ使い慣れました。一方、専用リモコンは使い道がないわけではなく、例えばお気に入りに登録したインターネットラジオ局や音楽ファイルなどを手早く聴きたい場合などに適しています。
【音質】
これが一番気になるところであるかと思いますが、価格の割に素晴らしい音を出すというのが印象です。
調べてみると、D/Aコンバーター「PCM1795」を使ったプレーヤーは少なくないようですが、このDNP-730REのアナログ出力回路は、先代のDNP-720SEから全面的な刷新を行い、SACDプレーヤーDCD-1500REと同様の回路構成や高品位パーツを採用していたり、ジッターによる音質への影響を最小化する機能を盛り込むなど、贅沢な対策が取られているとのことです。
エンリコ・オノフリの「バロック・ヴァイオリンの奥義」(FLAC 96.0kHz/24bit)をダウンロード購入し、じっくり聴いてみましたが、演奏のキレというべきか、ハッとさせられる表現が臨場感たっぷりにクリアに伝わってくる、そんな感じがしました。
オーディオは、奏者+楽曲+楽器・演奏環境+レコーディング・サウンドエンジニアリング+再生機の合作であり、その再生機(プレーヤー+アンプ+スピーカー+再生環境)の中の一つのDNP-730REのみを正当に評価するのは、比較するプレーヤーがない限り難しいわけですが、それでも本機は楽曲ファイルの忠実な再生を目指し、価格以上の仕事を立派に成し遂げているように感じました。
ハイレゾについて
まず、私の耳がハイレゾに対応しているかが心配(笑)でしたので、それを確認しました。
再生ソフトとサンプル曲を無料ダウンロードして、EeePC(標準で付いてるRealtek High Definition AudioでOK)で再生し、ビットレートの変更はこちらのページを参照して行いました。音はEeePCの音声端子から直接、または上記のアンプを介してヘッドホン(以前イヤパッドを交換したオーテク ATH-A7X)で聴いてCDレベルとハイレゾとで聴き比べてみました。
すると、なんとなく違いやハイレゾの良さが判ったので、これからはハイレゾを買ってもいいかな?と思っています。しかし、手持ちの機器やCD等を積極的に買い替えるまでの必要性は感じられませんでした。
ところで、CDやレコードと違い、楽曲のダウンロード購入だと、私はジャケットが手許に無くてちょっと寂しいので、やっぱりCDのほうが欲しいかも?と思う世代だったりします。
参考記事
コレクションラック CLR-D-900 & Makita 10.8V ドライバドリル DF030D
オーディオテクニカ ヘッドホンATH-A7Xのイヤパッドを交換
参考URL
(DENON公式)ネットワークオーディオプレーヤー DNP-730RE
ASCII.jp:再生環境はタダ!? 高音質なハイレゾ音源をとりあえず鳴らす! (2/6)
楽天での「DNP-730RE」の検索結果はこちら!
楽天での「エンリコ オノフリ」の検索結果はこちら!
ネットワークプレーヤーのレポート、興味深く読ませていただきました。
すでにナスを構築されているので、この方がいいですね。
私は、ナスと無線LANに今ひとつ信用できなくて
パソコン、+USBDACにしました。
今のところ、パソコンの音は見違えるほど良くなりましたが
ハイレゾは疑問符です。
音は綺麗なのですが、迫力がまるっきりありません。
私のシステム、設定のどこかに不備があるのかも知れません。
by そらへい (2015-08-11 20:53)
そらへいさん、コメントいただきありがとうございます!
私は正直、「ハイレゾはあまりこだわらなくていい」と考えています。
デジタルTV放送のAACも同様に、綺麗だがDolbyDigitalやDTSより迫力がないと言われています。フォーマットによる違いはあり、当然好みもあるので、ハイレゾもそういうところはあるかと思います。DSDにこだわる方もいらっしゃるようですし。
楽曲レコーディング後のサウンドエンジニアリングでも、さじ加減によって変わるはずですから、「たまたまその曲の味付けがそらへいさんに合わなかった」ということもあるかも知れません。
いろいろ書きましたが、これからオーディオを始めようという方々にとっては、ハイレゾはオススメとは思いますね。
by ケンタパパ (2015-08-11 23:53)