ソニー ビデオカメラ ハンディカム HDR-CX370V [こだわりの一品:PC・カメラ編]
9年目に突入していたSD(標準画質)のminiDVテープのビデオカメラDCR-TRV18Kが、ついにギブアップしました。昨年末の沖縄旅行で撮影したテープには、画像は問題ないものの、音が全く録音されていなかったのです。過去に撮影したテープの再生は問題ないため、録音機能の故障のようです。
実は、この前兆は昨年の運動会でも起こっていて、カットによってはところどころ音が入っていなかったのですが、その後のイベントの撮影では問題なかったので、「まだまだ行ける」と思っていたのですが、判断が甘かったようで。
実家へは写真と動画DVDをイベントごとに送るのですが、動画を結構楽しみにしているようなので、昨年、念願のBDレコーダーも手に入れたことだし、AVCHD方式で撮影できるカメラを購入することにしたわけです。
それにしても、痛い出費なので、できるだけ低価格で入手することを前提として、いろんなことを調べてみました。
Q.ビデオカメラとデジカメの違いとは?
最近では動画も撮れるデジカメがたくさん出てきて、コンデジならかなり安く入手できます。最初はそれでもいいかなとも思いましたが、デジカメは以下のような注意点があるようです。
・コマ数が少ないものがある。記録は60iでもセンサー出力が30pだったりするものもある。
・メモリーの容量が十分でも、連続撮影時間が短いものがある。
・ズームやAF時の駆動音をマイクが拾ってしまうものがある。
よく行く量販店の店員にも尋ねてみましたが、同じような話をされました。というわけで、やはりビデオカメラで検討し、重量や安心感から、HDDタイプではなくメモリータイプからチョイスすることにしました。
Q.なぜAVCHD方式を選ぶのか?
以前、FinePix HS10でもMOV形式でフルHD動画を撮影し、試しにPCでDVDに焼こうとしました。フリーソフトを使ってMOVからDVD Video形式に変換を試みたのですが、PCのマシンパワーが足らないためか、2分の動画が10分以上かかっても変換が終わらず、途中でやめました。SD動画でも試みましたが同様でした。
以前の記事でAVCHD対応のBDレコーダーにこだわったのは、この点にあります。アーカイブや配布用ディスクの作成が早くて楽だからです。
逆にAVCHDの動画をPCで細かい編集をするには、やはりハイスペックなマシンが必要なようです。
Q.なぜHDR-CX370Vを選んだのか?
ハンディカムは2011年モデルが先日発表され、もうすぐ発売のようですが、価格の関係で、あえて昨年モデルの本機にしました。こだわった基本性能は以下のとおりです。
・動画の有効画素数が207万画素以上(せっかくフルHD記録できますので)
・光学式手ぶれ補正
・広角撮影
・暗所撮影に強いこと(裏面照射CMOS)
広角撮影は動画のみならず、写真を撮る場合にも重宝しそうです。いままではデジカメとビデオカメラを二つ持ち歩いていたので、これ一つでカバーできる場面も多々あるかと思います。
3D撮影や60p記録は見送りました。3Dはうちにも実家にも対応TVが必要ですし、60p記録は現状BDに残せませんので。
ちなみに他に考えた魅力的候補は以下の機種でした。
・Panasonic HDC-TM60(広角よりも望遠にこだわる場合)
・Canon iVIS HF M32(暗所撮影にこだわらなければ)
・JVC Everio GZ-HM570(手ぶれ補正が電子式でよければ)
価格的には本機は高めで、更に2011年モデルが発表になってからネット販売の価格が上がってきたため、ちょうど近所の量販店が店内改装のための売り尽くしセールをやっていたので、そこで更に値切って購入できました。
Q.使ってみて感じたことは?
まだお試し程度しか使っていませんが、以下感想です。
・サイズ、重量について
これまで使っていたTRV18Kと比較するのはどうかとは思いますが、随分小型で軽くなりました。ファインダーがありませんが、これまでもほとんど使わなかったので問題ないと思います。
・操作性について
液晶パネルを開くと電源が入り、レンズカバーも自動で開閉するので、より手軽になりました。ボタン類の数がかなり減っています。
・動画撮影モードは通常はFHモード(1920x1080/60i 17Mbps)がベスト?
当たり前ですが、SDでしか撮影できないTRV18Kより断然綺麗です。もっと早く切り替えとけばよかったとつくづく思いました。更に高画質のFXモード(同24Mbps)だと、動画撮影中の静止画撮影ができませんし、BDまたは外付けメディアには保存できますが、AVCHDディスクは作成できません。ちなみに、こちらの記事によると、テレビ放送のプロ用のVTRの多くは1440x1080/60iらしいので、実はHQモード(購入時の設定)でも十分とは思います。
・内蔵メモリ
FHモードで64GBだと、記録の目安は7時間45分ですので、内蔵メモリだけで十分かと思います。メモリカードは静止画保存専用に設定しておくと、何かと便利かもしれません。
・BDレコーダーへの保存
非常に簡単なので、ママにも時々お願いしようかと思うくらいです。特にうちが昨年購入したBDZ-AT700にはカメラ取込みボタンが用意されているので、TVの電源を入れなくでもできます。
・不満な点
動画撮影中に静止画撮影ができるのはいいのですが、アスペクト比(横縦比)は動画と同じになります。つまり16:9で動画を撮影している場合は、静止画も16:9で保存されるわけです。動画から静止画を作る場合も同じです。16:9の写真は特にL判に印刷すると違和感あるので加工することになると思います。静止画モードでの撮影はきちんと4:3で撮影できるのに残念です。
アスペクト比に関連してもう一つは、ガイドフレームに4:3の枠がないことです。当然動画は16:9で撮影しますが、4:3のテレビでは、上下に黒い帯のついた16:9の画で観るか、両端の切れた中央の4:3の画を全体で観るか選択することになります。後者の場合だと中央の4:3に被写体が写るように撮影しておく必要がありますが、そのためのガイドフレームがないのです。これは意外でした。
とはいえ、ハイビジョンで撮影できるビデオカメラをやっと手に入れたことが、なんといっても大きいです。その次は強力な手ぶれ補正だと思います。スマイルシャッター機能なども、ママやケンタは驚いていました。GPSが付いたカメラとしても、うちは初めてになります。これからのイベントを撮影しながら、いろいろ試してみたいと思います。
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実は、この前兆は昨年の運動会でも起こっていて、カットによってはところどころ音が入っていなかったのですが、その後のイベントの撮影では問題なかったので、「まだまだ行ける」と思っていたのですが、判断が甘かったようで。
実家へは写真と動画DVDをイベントごとに送るのですが、動画を結構楽しみにしているようなので、昨年、念願のBDレコーダーも手に入れたことだし、AVCHD方式で撮影できるカメラを購入することにしたわけです。
それにしても、痛い出費なので、できるだけ低価格で入手することを前提として、いろんなことを調べてみました。
Q.ビデオカメラとデジカメの違いとは?
最近では動画も撮れるデジカメがたくさん出てきて、コンデジならかなり安く入手できます。最初はそれでもいいかなとも思いましたが、デジカメは以下のような注意点があるようです。
・コマ数が少ないものがある。記録は60iでもセンサー出力が30pだったりするものもある。
・メモリーの容量が十分でも、連続撮影時間が短いものがある。
・ズームやAF時の駆動音をマイクが拾ってしまうものがある。
よく行く量販店の店員にも尋ねてみましたが、同じような話をされました。というわけで、やはりビデオカメラで検討し、重量や安心感から、HDDタイプではなくメモリータイプからチョイスすることにしました。
Q.なぜAVCHD方式を選ぶのか?
以前、FinePix HS10でもMOV形式でフルHD動画を撮影し、試しにPCでDVDに焼こうとしました。フリーソフトを使ってMOVからDVD Video形式に変換を試みたのですが、PCのマシンパワーが足らないためか、2分の動画が10分以上かかっても変換が終わらず、途中でやめました。SD動画でも試みましたが同様でした。
以前の記事でAVCHD対応のBDレコーダーにこだわったのは、この点にあります。アーカイブや配布用ディスクの作成が早くて楽だからです。
逆にAVCHDの動画をPCで細かい編集をするには、やはりハイスペックなマシンが必要なようです。
Q.なぜHDR-CX370Vを選んだのか?
ハンディカムは2011年モデルが先日発表され、もうすぐ発売のようですが、価格の関係で、あえて昨年モデルの本機にしました。こだわった基本性能は以下のとおりです。
・動画の有効画素数が207万画素以上(せっかくフルHD記録できますので)
・光学式手ぶれ補正
・広角撮影
・暗所撮影に強いこと(裏面照射CMOS)
広角撮影は動画のみならず、写真を撮る場合にも重宝しそうです。いままではデジカメとビデオカメラを二つ持ち歩いていたので、これ一つでカバーできる場面も多々あるかと思います。
3D撮影や60p記録は見送りました。3Dはうちにも実家にも対応TVが必要ですし、60p記録は現状BDに残せませんので。
ちなみに他に考えた魅力的候補は以下の機種でした。
・Panasonic HDC-TM60(広角よりも望遠にこだわる場合)
・Canon iVIS HF M32(暗所撮影にこだわらなければ)
・JVC Everio GZ-HM570(手ぶれ補正が電子式でよければ)
価格的には本機は高めで、更に2011年モデルが発表になってからネット販売の価格が上がってきたため、ちょうど近所の量販店が店内改装のための売り尽くしセールをやっていたので、そこで更に値切って購入できました。
Q.使ってみて感じたことは?
まだお試し程度しか使っていませんが、以下感想です。
・サイズ、重量について
これまで使っていたTRV18Kと比較するのはどうかとは思いますが、随分小型で軽くなりました。ファインダーがありませんが、これまでもほとんど使わなかったので問題ないと思います。
・操作性について
液晶パネルを開くと電源が入り、レンズカバーも自動で開閉するので、より手軽になりました。ボタン類の数がかなり減っています。
・動画撮影モードは通常はFHモード(1920x1080/60i 17Mbps)がベスト?
当たり前ですが、SDでしか撮影できないTRV18Kより断然綺麗です。もっと早く切り替えとけばよかったとつくづく思いました。更に高画質のFXモード(同24Mbps)だと、動画撮影中の静止画撮影ができませんし、BDまたは外付けメディアには保存できますが、AVCHDディスクは作成できません。ちなみに、こちらの記事によると、テレビ放送のプロ用のVTRの多くは1440x1080/60iらしいので、実はHQモード(購入時の設定)でも十分とは思います。
・内蔵メモリ
FHモードで64GBだと、記録の目安は7時間45分ですので、内蔵メモリだけで十分かと思います。メモリカードは静止画保存専用に設定しておくと、何かと便利かもしれません。
・BDレコーダーへの保存
非常に簡単なので、ママにも時々お願いしようかと思うくらいです。特にうちが昨年購入したBDZ-AT700にはカメラ取込みボタンが用意されているので、TVの電源を入れなくでもできます。
・不満な点
動画撮影中に静止画撮影ができるのはいいのですが、アスペクト比(横縦比)は動画と同じになります。つまり16:9で動画を撮影している場合は、静止画も16:9で保存されるわけです。動画から静止画を作る場合も同じです。16:9の写真は特にL判に印刷すると違和感あるので加工することになると思います。静止画モードでの撮影はきちんと4:3で撮影できるのに残念です。
アスペクト比に関連してもう一つは、ガイドフレームに4:3の枠がないことです。当然動画は16:9で撮影しますが、4:3のテレビでは、上下に黒い帯のついた16:9の画で観るか、両端の切れた中央の4:3の画を全体で観るか選択することになります。後者の場合だと中央の4:3に被写体が写るように撮影しておく必要がありますが、そのためのガイドフレームがないのです。これは意外でした。
ガイドフレームはこれのみ。主に水平・垂直を確認する用途。
とはいえ、ハイビジョンで撮影できるビデオカメラをやっと手に入れたことが、なんといっても大きいです。その次は強力な手ぶれ補正だと思います。スマイルシャッター機能なども、ママやケンタは驚いていました。GPSが付いたカメラとしても、うちは初めてになります。これからのイベントを撮影しながら、いろいろ試してみたいと思います。
関連記事
ソニー ブルーレイディスクレコーダー BDZ-AT700
Blu-rayレコーダーの買い時とは? 2010年末
運動会に行ってきた
よみうりランド に行ってきた ~FinePix HS10 のレビューも
運動会に行って来ました~今時のムービーカメラ事情について
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私は、デジカメのビデオ機能を使うのが精一杯です。
以前の機種はズームができなかったりしたのですが
今は、ずいぶんよくなっている気がします。
本格的撮影には物足りないのかも知れませんが。
by そらへい (2011-02-06 20:55)
そらへいさん、コメントいただきありがとうございます!
私もAVCHDで撮れるデジカメはかなり期待したのですが、特にズームやAFの駆動時の音を拾うのを嫌って(実はHS10で経験済み)、結局これまで同様ビデオカメラをチョイスすることにしました。
操作的にはデジカメで動画を撮影するのとそれほど変わらなく簡単になっています。
その他記事に書いた注意点を気にしないのであれば、デジカメ動画でも十分いい映像が撮れると思いますよ。
by ケンタパパ (2011-02-07 00:15)
卒園式・入学式を控え、ウチでもminiDVからの買い替えを検討しています。
残念(?)なことに、まだ目だった不具合は出てないんですが。
ケンタパパさんは、miniDV→DVDへのダビングをマメにされていたようですが、ウチはそういうことは全くしてません。そろそろ真面目に考えないといけませんね。
by shin-5 (2011-02-07 22:13)
shin-5さん、コメントいただきありがとうございます!
おっしゃるとおり、miniDVテープの再生ができるうちにDVDへダビングしておいたほうがいいです。業者に頼むと高くつきますから。
私はminiDVのデッキが姿を消してから危機感を感じ、撮ったらすぐにDVDへダビングするようにしていました。
by ケンタパパ (2011-02-08 10:51)
昨日、Canon iVIS HF M32を40,000円で購入しました。
各社の新製品が出揃うのを待ちたい気持ちもあったのですが、2/25にある幼稚園最後のイベントを美しく残すことを優先させました。
購入にあたり、ケンタパパさんのこの記事が大いに参考になりました。
ありがとうございました。
by shin-5 (2011-02-13 10:39)
shin-5さん、コメントいただきありがとうございます!
ご購入おめでとうございます!
私も各社の新製品については気にはなっていましたが、基本性能にそれほど大きな進化がなさそうでしたし、それよりも目前のイベントを撮り損ねたくなかったので、この時期に購入しました。
本記事を参考にしていただいたそうで、こちらとしても嬉しい限りです。
by ケンタパパ (2011-02-13 20:48)